Azure OpenAI Serviceとは?特徴と使い方を紹介!

Azure OpenAI Serviceとは?特徴と使い方を紹介!

人工知能(AI)は、ビジネスや生活においてさまざまなシーンで活躍の場を広げています。

なかでも、Azure OpenAI Serviceは高度な活用ができるため、企業や組織での活用に注目されている人工知能です。

この記事では、Azure OpenAI Serviceの特徴を解説します。使いこなすための必要な知識やスキルも紹介するので、ぜひご参考ください。

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目次

Azure OpenAI Serviceとは

Azure OpenAI Serviceは、Microsoft社が提供する人工知能(AI)サービスです。以前は、法人向けOpenAIサービスでしたが、2023年に一般向けに提供が始まり、注目されています。

OpenAI社が開発したGPT-4やChatGPTの生成AIモデルを、Azureのクラウドプラットフォーム上で使用できるのが特徴です。

ChatGPTよりもセキュリティが高いため、国内外問わず企業で導入するケースも増えています。

Azure OpenAI Serviceは多様な生成AIモデルを使用できる

Azure OpenAI Serviceは、多様な生成AIモデルを使用できるのがメリットです。具体的には、CodexシリーズやGPT-3.5、DALL-Eなどが挙げられます。

また、米国時間の2023年3月21日からは、OpenAIの最新モデルであるGPT-4も利用可能になりました。

文章を生成するGPTシリーズやコード生成のためのCodex、データ分析のためのDALL-Eなど、多様なAIモデルを使用できるため、業務の効率化やコスト削減などに役立つでしょう。

Azure OpenAI Serviceの特徴

では、なぜAzure OpenAI Serviceはエンジニア業務で導入が増えているのでしょうか。

Azure OpenAI Serviceの特徴を見ていきましょう。

高いセキュリティ

Azure OpenAI Serviceは、高いセキュリティが特徴です。Microsoft Azureの高いセキュリティで保護されているため、企業の情報の流出を防ぐことができます。

具体的には、ID管理やアクセス権の制御、ネットワークのセキュリティ保護などのセキュリティ機能が利用できるため、機密情報なども安心して構築できるでしょう。

使用できるAIモデルが多い

Azure OpenAI Serviceは、GPT-4やGPT-3、CodexシリーズなどさまざまなAIモデルの使用が可能です。

具体的には、下記のAIモデルを使用できます。

モデル 説明
GPT-4 GPT-3.5 を基に改善され、自然言語とコードを理解し、生成できるモデルのセット
GPT-3.5 GPT-3を基に改善され、自然言語とコードを理解し、生成できるモデルのセット
埋め込み テキストを数値ベクトル形式に変換して、テキストの類似性を促進できるモデルのセット
DALL-E 自然言語からオリジナルの画像を生成できるモデルのシリーズ
Whispe 音声を文字起こしして音声テキスト変換を翻訳できる一連のモデル
テキスト読み上げ (プレビュー) テキストを音声に合成できるプレビュー段階の一連のモデル

引用:Azure OpenAI Serviceモデル

このように、必要なAIモデルを導入して使用できるのが、Azure OpenAI Serviceの特徴といえるでしょう。

導入がスムーズにできる

Azure OpenAI Serviceは、クラウドベースのため導入がスムーズです。

Microsoftアカウントを作成してWeb上で契約を進めることで使用ができるため、手間がかからないのがメリットでしょう。

また、導入してモデルを追加したあとでも、必要に応じて業務アプリケーションやデータベースの増加が可能です。逆に、不要になったデータも簡単に削減できるので、融通が効くのも使用しやすいポイントといえます。

Azure OpenAI Serviceの料金は課金制

Azure OpenAI Serviceは、課金制が特徴です。ChatGPTは月額制を導入していますが、Azure OpenAI Serviceは利用した分だけ課金される従量課金とモデルごとの単価を設定しています。

例えば、GPT-4とDall-E-3の例を見ていきましょう。

モデル コンテキスト 入力 (1,000 トークンあたり)の費用 出力 (1,000 トークンあたり)の費用
GPT-4 8K $0.03 $0.06
GPT-4 32K $0.06 $0.12
モデル コンテキスト 解像度 出力 (1,000 トークンあたり)の費用
GPT-4 標準 1024*1024 $4
GPT-4 HD 1024*1024 $8

それぞれ、画質やトークン数ごとに価格が異なるため、作業に合わせて予算を立てられるのもメリットです。

Azure OpenAI Serviceの使い方

では、ここからはAzure OpenAI Serviceの使い方を解説します。

実際に使用するまでの流れを見ていきましょう。

Azureサブスクリプションを作成する

最初に、Azureサブスクリプションを作成します。

Azure OpenAI Serviceを利用する際に「Microsoftアカウント」と「Microsoft Azureサブスクリプション」の2つを作成しなければいけないため、まずはこの2つを作成しましょう。

Microsoftアカウントは、WordやExcelなどのマイクロソフトのサービスを利用する際に使用するアカウントです。

ビジネスでツールを使っている場合は登録済みであるケースが多いですが、アカウントを持っていない場合はMicrosoftアカウントのページから新規作成しましょう。

Azureサブスクリプションは、Azureを利用するための契約で、この契約をしないとAzure OpenAI Serviceが利用できません。

契約内容やプランなどさまざまなライセンスがあるため、自分に合ったものを選んで契約しましょう。

Azure OpenAI Serviceにアクセス申請をする

2つのアカウントを登録したら、Azure OpenAI Serviceにアクセス申請しましょう。

Azure OpenAI Serviceのアクセス申請用のフォームに、AzureサブスクリプションIDやメールアドレスなどの必要事項を入力して送信します。

審査に通過すると、マイクロソフトから承認メールが届くので、確認できたら使用が可能です。ただし、ChatGPT-4のモデルを利用する場合は、別途申請が必要なので注意しましょう。

Azure OpenAI Serviceが使えるようになる

承認メールが届いたあとは、Azure OpenAI Serviceが使えるようになります。

ここからは利用したいモデルを、Azure OpenAI Service上に配置しましょう。使用するモデルの料金を払い、設定したあとはモデルを操作できるようになります。

Azure OpenAI Serviceを使いこなすために必要な知識やスキル

Azure OpenAI Serviceは、ただ登録するだけではなくさまざまなモデルやツールを活用する必要があるため、ChatGPTよりも上級者向けです。

しかし、Azure OpenAI Serviceは最近多くの企業で導入を進めており、エンジニアとして活躍したいなら、身に付けておいたほうがよいサービスになりつつあります。

では、Azure OpenAI Serviceを使いこなすには、どのような知識とスキルが必要になるのか見ていきましょう。

AIモデルへの知見

前提として、Azure OpenAI Serviceは人工知能(AI)サービスのため、AIモデルへの知見を深めなければいけません。

具体的には、AI技術や機械学習、自然言語処理などの基本的な理解などです。

機械学習の理論やアルゴリズム、データ前処理、モデル評価などの知識がなければ、AIモデルの訓練や評価が難しいため、使いこなすのは難しいでしょう。

また、Azure OpenAI Serviceでは文章の生成などに活用されるため、自然言語処理の知識も必要です。トークン化や単語埋め込み、テキスト生成モデルなどの知見を深めておきましょう。

ChatGPTへの知識

Azure OpenAI Serviceと深い関係にあるのが、ChatGPTです。ChatGPTは、自然言語処理の分野で最先端のモデルであり、AIに詳しくない方でも使いこなすほど一般化されています。

ChatGPTは、Azure OpenAI Serviceを通じて利用するため、ChatGPTの基本的な仕組みや原理を理解しておきましょう。また、トレーニングデータの内容や学習アルゴリズムについて知っておくと、モデルの振る舞いや性能を理解しやすくなります。

また、ChatGPTは対話システムや質問応答システム、文章生成など様々な分野で活用されているため、それぞれの分野での活用事例を把握しておくと、より効果的にChatGPTを活用することができるでしょう。

プロンプトエンジニアリングのスキル

プロンプトエンジニアリングは、AIモデルを活用する際にコンピューターやシステムからの効果的な入力やプロンプトを設計する技術のことです。

人工知能(AI)サービスを活用するには、音声入力をテキストに変換して適切な回答が可能なシステムの設計や、テキストで質問した内容に対して適切な文章が返ってくるようにプロンプトするスキルが欠かせません。

AIモデルの振る舞いや性能を理解しなければ、プロンプトの設計や調整ができないため、プロンプトエンジニアリングのスキルを高めるのは重要といえるでしょう。

エスタイルならAIの知識やスキルが活かせる

当メディアを運営しているエスタイルは、AIの知識やスキルが活かせるポジションを募集しています。

AIを活用して、大手企業などの案件やクライアントの課題解決などに携われるため、AI分野で業務として活躍したい方と相性がよいでしょう。

データサイエンティストやクラウドエンジニア、LLMエンジニアなどAIを活用したさまざまな業務があり、未経験から経験者までエンジニアとして活躍しています。

これから、AIの知識やスキルを生かしてAIエンジニアとして活躍したい方はご応募ください!

エスタイルで募集しているポジション

エスタイルで募集しているポジションは、大きく分けて2つの事業があります。

それぞれ紹介するので、気になる事業があればお気軽にお問い合わせくださいね!

データサイエンス事業

データサイエンス事業では、データ活用を目指し、データサイエンス領域のプロフェッショナルを目指せるポジションです。

データエンジニアやデータアナリスト、データコンサルタントなどクライアントの課題解決や効率改善をAIデータでサポートする業務を中心としています。

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AIエンジニア事業

AIエンジニア事業では、話題の生成AI活用のプロフェッショナルを目指せるポジションです。

LLMアプリケーション開発や生成AIエンジニア、クラウドエンジニアなど、データサイエンス事業よりも専門的な業務を中心としています。

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未経験も募集していますが、経験がある場合はプロジェクトリーダーやマネージャーなど、上のポジションも目指せるため、一度お問い合わせください!

Azure OpenAI Serviceを使ってAIへの知見を深めよう

Azure OpenAI Serviceは大手企業を始め、導入する企業が続々と増えているサービスです。サービスの活用が求められるシーンが増えることが予想されるため、覚えておいて損はないでしょう。

この記事で紹介した、Azure OpenAI Serviceの特徴や料金を参考に、ぜひAzure OpenAI Serviceを使ってみてはいかがでしょうか。

▼エスタイルの業務や環境が知りたい人はこちらも参考にしてみてください!

AIエンジニアの基本的な情報や身に付けるべきスキルは、以下の記事で詳しく解説しています。

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