データコンサルタントとは、クライアントの課題をデータやAI、機械学習などを用いて、解決する仕事です。
AIエンジニアのなかでも営業寄りのポジションのため、現職の仕事内容によっては転職で活躍できる可能性がある業務といえるでしょう。
この記事では、データコンサルタントの仕事内容と将来性、身に付けておいたほうがよいスキルや資格などを解説します。
データコンサルタントへの転職を目指している方はご参考ください。
データコンサルタントとは？
データコンサルタントとは、クライアントの課題をデータやAI、機械学習などを用いて、解決する仕事です。
データから有益な情報を分析して、課題改善に役立てていきます。
ただデータを分析するだけではなく、クライアントに合ったマーケティング活動や技術の検証などさまざまな業務をするため幅広いスキルが必要です。
ITスキルやデータ分析のスキルだけではなく、クライアントとのやり取りや提案もしなくてはいけないので、プレゼンテーション能力やコミュニケーション能力も求められます。
よって、データコンサルタントは、AIエンジニアのなかでも営業寄りのポジションといえるでしょう。
データ分析コンサルタントと呼ばれることもある
データコンサルタントは、データ分析コンサルタントと呼ばれることもあります。
抱えている課題やニーズをヒアリングし、ツールを用いてデータを分析してするため「データ分析」に特化したコンサルタントという意味でデータ分析コンサルタントと呼んでいる企業も多いです。
どちらの呼び方でも、業務内容に大きな違いはなく、どちらもクライアントワークが中心のポジションになります。
データコンサルタントの仕事
データコンサルタントの仕事は、簡単に言うとクライアントの課題解決が中心の業務になります。
下記は、エスタイルのデータコンサルタントのおおまかな仕事内容です。ぜひご参考ください。
- クライアントがどのような会社なのか事前にリサーチをする
- クライアントが抱えている課題やニーズをヒアリングして分析する
- 課題やニーズに対して、データツールの活用や導入方法の提案
- 導入担当と協力しながら、導入の支援をする
ただクライアントの課題解決策を提案するだけではなく、実際にクライアントが自分たちで課題解決ができるよう、ツールの活用や導入の支援までするのが一連の業務です。
よって、データ分析の知識やスキルだけではなく、実際に活用してもらうためにサポート力や説得力も必要となります。
データ分析のコンサルタントの種類
データ分析業務が中心のコンサルタントは「コンサルタント型データアナリスト」と「エンジニア型データアナリスト」に分かれます。
それぞれ、得意とする業務やスキル、向いている人の特徴が異なるため、どちらが自分に合っているかチェックしましょう。
コンサルタント型データアナリスト
コンサルタント型データアナリストは、ビジネス寄りのポジションです。
クライアントの課題やニーズをヒアリングし、データを分析して提案するポジションになります。
クライアントとのやり取りが多く、コミュニケーションを取りながら進めていくため、現場で活躍する役割です。
分析結果をもとに具体的な施策や原因を提案するため、コンサルタントのようなポジションからコンサルタント型データアナリストと呼ばれています。
コンサル業務や営業が得意な方におすすめです。
エンジニア型データアナリスト
エンジニア型データアナリストは、その名前の通りエンジニア寄りのポジションです。
AIや機械学習、深層学習をもとに、データ分析ツールなどのサービス品質向上を目指します。
どちらかというと、裏方でのポジションになるため、縁の下の力持ちの役割です。コンサルタント型データアナリストよりも技術面や分析面、専門性が問われるため、より深い知見が求められます。
クライアントワークよりも、データ分析やシステム開発のスペシャリストとして、エンジニア業務を極めたい方におすすめです。
データコンサルタントの年収は？
データコンサルタントの年収は、500万円以上で募集しているケースが多いです。
上流のポジションや責任者になると、800万円以上や1,000万円以上の年収も目指せます。
dodaが調査した正社員の年収中央値では、20代で350万円、30代で450万円という結果を見ても、平均以上の年収がもらえる可能性が高いでしょう。
ただし、あくまで経験者が転職したケースであって、未経験者はやや下がる傾向があるため注意が必要です。
エスタイルでは、未経験からのデータコンサルタントを募集しており、年収350万円〜600万円が目安になるので転職の際はご参考ください。
データコンサルタントの将来性
データコンサルタントは、近年の急激なデジタル化により、将来性が期待できる業務といえます。
課題を効率的に解決するにあたって、企業全体のデータに対する重要性がますます高まっており、企業の意思決定に大きく貢献しています。
特に、AIや機械学習の進化により、より高度なデータ分析や予測が可能になっているため、データ分析ツールの導入のきっかけになるデータコンサルタントの需要はさらに高まると考えられるでしょう。
データコンサルタントは未経験でもなれる？
データコンサルタントは未経験でもなれる可能性があります。
データコンサルタントの需要が高まっており、データに関する知識やスキルを持った候補者を育てたいという企業が増えてきているからです。
未経験者でも研修や実務経験を積むことで、データコンサルタントとしてのキャリアをスタートできるでしょう。
ただし、専門的な知識と数学的思考が必要なため、データ分析に対する熱意や問題解決能力が欠かせません。入社後も学習をしながら業務を覚えなくてはいけないため注意が必要です。
データコンサルタントに転職するのに有利な職業
コンサルタント型データアナリストは、コンサル業務や営業経験がある方は活躍しやすいポジションといえるでしょう。
クライアントにデータ結果を説明するために、説得力を持たせるだけのプレゼンテーション能力を持っていることや、精度の高い資料の作成が得意な方におすすめです。
エンジニア型データアナリストは、プログラマーやシステムエンジニアなどエンジニア業務の経験がある方は有利でしょう。基礎知識が身に付いているため、転職後も業務理解が早く、すぐに活躍できる可能性があります。
データコンサルタントに資格は必要？
結論から言うと、データコンサルタントになるのに資格は必要がありません。
しかし、完全に未経験からデータコンサルタントを目指すには、AIエンジニア業務をするにあたって役に立つ資格を取得しておくとよいでしょう。
資格を取得していると、業務への熱意や業界知識をアピールできるため、独学でデータコンサルタントを目指す場合におすすめです。
おすすめの資格は、下記をご参考ください。
- 統計検定
- 基本情報技術者試験
- 応用情報技術者試験
- OSS-DB技術者認定試験
- データスペシャリスト試験
- G検定・E資格
- オラクルマスター
- Python 3 エンジニア認定データ分析試験
身に付けておいたほうがよいスキル
資格以外にも、データコンサルタントとして活躍するにあたって身に付けておいたほうがよいスキルがあります。
特に大切なのは、論理的思考力です。データを収集し、適切に分析して課題解決策を見つけるために必要なスキルといえるでしょう。
また、クライアントに説明するにも、論理的に考察し、提案する必要があるため、普段よりロジカルシンキングを鍛えておく必要があります。
また、データの統計を分析するために必要な統計学も身に付けておくのをおすすめします。統計学によって、抽出したデータの共通点や仮説を導き出せるため、覚えておいて損はないでしょう。
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