AI人材になるには?AI人材の種類と必要なスキル・資格を解説

AI人材になるには?

以前は遠い存在のように思えたAIですが、現在では私たちの身の回りで活躍しており、多くの場でAIが使われております。

最近では飲食店やスーパーなどでも導入していることが増えて、誰でも扱えるようになりつつあります。

AIが導入される裏側には、AIの技術開発やサービスの開発などを行うAI人材が必要となります。

今後、AIがより発展することを踏まえてもAI人材はより需要が高まります。

この記事では、AI人材の種類と必要なスキル・資格について解説いたします。AI人材になりたいという方はぜひご参考ください。

目次

AI人材とは?

AI人材とは、その名の通りAIに関わる仕事をする人材のことを指します。

具体的には、機械学習やディープラーニング(深層学習)、データサイエンスなどの知識や技術を使ってAIシステムを構築したり、技術を開発していきます。

ここ数年、様々な分野においてAI技術が取り入れられていることから、今後もよりAI人材の需要が高まると予想されています。

AI人材は不足している

経済産業省が平成31年4月に発表した「IT人材需給に関する調査」の結果では、AI人材は2030年にはおよそ12.4万人不足すると言われています。

2030年となると、およそ6年後にはAI人材は12.4万人も不足してしまうことになります。決して遠い先のことではないでしょう。

また、IT人材全体についても2030年におよそ45万人不足するとの発表もありました。

近年は、AIが進化していることもあり、AIによってなくなる仕事ばかり注目されていますがAIの導入が進むにつれて必要な人材も増えてきているのです。

AI人材が注目を集めている理由

AI人材が注目を集めている理由は3つあります。

転職を考えている方は、ぜひAI業界にも注目してみてはいかがでしょうか。

①AI技術が進歩しているから

1つ目は、AI技術が進歩しているからです。

AI自体は1960年代には既にコンピューターを用いた推論と探索などで登場していました。

ここから年月をかけて進化を遂げ、2023年時点では画像検索技術や音声認識技術や文章の作成や動画の作成など様々なAI技術を実現しています。

今後もよりAI技術が進歩していくことを予想すると、AI技術を発展させていくAI人材の需要が高まるでしょう。

②AI人材が不足しているから

AIの浸透により、世間でもAIは便利なものというイメージが定着してAI技術の開発がより強く望まれるようになりました。

最近では介護や医療など、人の暮らしにも関わるようになったことから、AIを扱うことができる人材の需要はより高まっています。

しかし、AIを導入する業界が増えれば増えるほどAI人材の需要が高まり、AI人材の不足に陥ってしまう懸念があります。

AI人材は今後不足することを踏まえると、AI人材は仕事に困りにくいと言えるでしょう。

③将来性が高い分野だから

3つ目は、将来性が高い分野だからです。

数年前までは、一般的に高度な技術を持った人でしかAIは扱えないという印象を持っていた方も多いですが、今ではAIの技術が発展して誰でも扱えるものになりました。

家電やスマホのアプリなどでもAI技術が当たり前のように使われており、今後もAIに頼った生活が増えていくことが予想されます。

そのため、将来性が高く伸び代のある仕事だと言えるでしょう。

AI人材の種類

AI人材とひとくちに言っても、色々な業界があります。

「AI人材になりたい」と考えている方は、まずはどの業界でAI人材として活躍したいかを考えてみましょう。

ここからは、AI人材の種類を解説いたします。ぜひ、自分が興味のある分野をチェックしてくださいね。

①経営・コンサル

AIのデータを使って企業の問題点を見つけたり、課題となっている分野を提案するコンサル業務です。

該当する職種としては、AIコンサルタントが挙げられます。最近では、ITコンサルタントもAIを使うことが増えているため、ITコンサルタントもAI業界の一部となっている場合があります。

今までは、人力でデータ分析をしたり調査を行っていた部分を、AIデータを使うことでより精度の高い結果を導き出すことが可能になっています。

②データ分析や評価

AIを使った分析ツールで、企業の問題点を解決したり、売上に貢献する業務です。

該当する職種としては、データサイエンティストやデータアナリストなどが挙げられます。

経営・コンサル業務とも似ていますが、データ分析や評価では今後の予測をデータ分析する業務も含まれています。

例えば、スーパーの商品の仕入れやレストランの食品の発注などの最適な個数を導きだすといった仕事です。

あくまで一例ですが、AIデータを使うことで、無駄な食品ロスを減らして経費削減できたりと、企業に貢献することができます。

③商品やサービスの開発

AIを使った商品やサービスを開発する業務です。

該当する職種としては、機械学習エンジニアやIoTエンジニア、ロボット工学技術者などが挙げられます。

例えば、画像認識機能を使ってスマホのアプリで写真の加工や画像の切り抜き機能ができたり、音声認識機能を使ってカスタマーサービスの自動音声機能を開発したりなどが可能です。

身近で使っているAIを使ったサービスを開発することで、多くの人々に使われて便利になることから、やりがいのある仕事と言えるでしょう。

④AI技術の開発

AIを使った技術を開発する業務です。

該当する職種としては、AI研究者や機械学習エンジニアなどが挙げられます。

この職種は、商品やサービスの開発をしたりデータ分析をしたりするためのAI技術を開発する業務になります。

この職種がないと、使う人はいても最新のAI技術を開発する人がいなくなってしまうため、ある意味最も需要の高い人材と言えます。

高度なエンジニアスキルが必要とされますが、今後より需要が高まることから職に困ることはあまり考えられないでしょう。

AI人材になるために必要な知識・スキル

AI人材はどの職種も今後人材不足となることが予想され、将来的にも成長する見込みのある業界と言えるでしょう。

AI人材になりたいと考えた方は、まずはAIに必要な知識やスキルを磨くことが大切です。高い技術を持つAIを使いこなすためにも、ぜひ身に付けておきましょう。

データサイエンス

AI人材は、データサイエンスに関する知識やスキルが必要です。

データサイエンスとは、統計学や情報工学、アルゴリズムなどの手法を用いて膨大なデータから情報を導きだすことです。

分析結果をもとにデータを活用する方法を考えて提案することも、データサイエンスのスキルとして大切です。

特に、データ分析や評価の職種に興味がある場合は、ぜひ統計学や情報工学、アルゴリズムを勉強すると良いでしょう。

機械学習・ディープラーニング

機械学習・ディープラーニングの知識は、AIにデータを読み込ませて学習させたり開発するのに欠かせないスキルです。

画像認識や音声認識システムなどの開発やアップデートに必要になるため、エンジニア業務を目指す方には絶対に必要な知識となります。

AIやデータに関係する法律

AIやデータは法律や権利に関わる問題が懸念点となっています。

最近ではAIの画像生成が流行したことで、著作権のある画像を読み込ませて別の画像と合成させたり絵柄も模倣してオリジナル作品として発表するなどで問題となりました。

このように、AIは多くのデータをもとに学習を重ねることで、勝手に人がつくったものを取り込んでしまう場合があります。

そのため、AIの利用において知的財産と契約に関する法的知識が必要です。

プログラミングスキル

AIのエンジニア業務において、当然ですがプログラミングスキルも重要です。

プログラミング言語としてよく使われるPythonやC言語、PHP、Javaなどの知識が必要不可欠となります。

AIエンジニアとして開発に携わる人材を目指す場合は、必ず覚えておきましょう。

デジタルリテラシー

デジタルリテラシーとは、デジタル技術の知識を適切に活用することができるスキルのことです。

また、ざっくりとデジタル技術に関する知識やスキルを表していることから、ITリテラシーと呼ばれることもあります。

デジタルリテラシーは、AIを活用するためにも全てのAI業務において大切な知識となります。

各ビジネスのドメイン知識

ドメイン知識とは、特定の専門分野や業界についての知識や情報のことです。

特に、クライアントワークには業界の知識や業務、課題への知識が必要不可欠になります。

ドメイン知識を持っていることで、試作効果の高い提案をすることができるため、ぜひ覚えておきましょう。

AI人材になるには資格は必要?

結論から言うと、資格がないと絶対になれないというわけではありません。

しかし、AI人材として活躍するためにも、必要な知識を勉強しながら資格を取得できるので決して取得する意味がないというわけではありません。

特に、未経験からAI人材を目指すのであれば、どうやって勉強したら良いのか分からないという方も多いことでしょう。

資格の取得を目標にしつつAI人材に必要な基礎知識を身に付けられるので、ぜひおすすめです。

AI人材になるためのおすすめの資格

AI人材になるためのおすすめの資格は、以下の通りです。

  • G検定
  • E資格
  • OSS-DB技術者認定試験
  • CCP データエンジニア認定試験
  • 画像処理エンジニア検定
  • 統計検定
  • Professional Data Engineer
  • AWS 機械学習専門認定資格
  • ITパスポート
  • 応用情報技術者試験
  • 基本情報技術者試験

全ての資格を取得しなければいけないということはありませんが、実践で使う知識が身につくのでなりたい職種に合わせて勉強してはいかがでしょうか。

エスタイルでは未経験からのAI人材を募集!

当メディアを運営するエスタイルでも、AIエンジニアの求人を募集しています!

エスタイルのメンバーは、9割以上は業界・職種未経験です。

もちろん、導入研修も行っているため、入社後もAI・データサイエンス人材として必要なスキルを身に付けることができる環境を整えているのでご安心ください。

AI人材として活躍したい方のご応募、お待ちしております。

データサイエンティスト

データサイエンティストは、IT技術を使ってデータを分析し、クライアントの課題の把握〜解決の提案までを行っていく業務です。

AIエンジニアの業務の中でも、正しいデータを扱う技術とビジネス力の両方が求められるためどちらも苦としない方に向いていると言えるでしょう。

統計学や数学的な知識を使うため、論理的に考えることが得意な人や数学が得意な方に向いています。

LLMエンジニア

LLMエンジニアとは、音声認識技術や生成AIなどを活用し、AIチャットの開発や性能向上を目指す職業です。

具体的には、音声入力をテキストに変換して適切な回答が可能なシステムの設計や、テキストで質問した内容に対して適切な文章が返ってくるようにプロンプトする業務をおこないます。

生成AIの活用が企業で増えており、将来性も期待できるため、転職にもおすすめのポジションです。

AI人材は今後も将来性が期待される

AI人材は、需要が高まる一方で人材不足が懸念されています。

今後ますますAIが生活の中心になることが予想されることから、AI業界は将来性が期待できるといえるでしょう。

同じ業界で長く活躍したいと考えている方は、ぜひAI人材を目指してみてはいかがでしょうか。

よかったらシェアしてね!
目次
閉じる