営業職に就いたものの、専門的な技術やスキルを身に付けたいと考えエンジニアへの転職を考えている方も少なくありません。
しかし、営業とエンジニアは関係なさそうだし転職できるのか不安だと感じる方もいるでしょう。
この記事では、営業からエンジニアに転職は可能なのかを解説します。
また、転職を成功させるために必要なスキルや転職失敗しない人の特徴も紹介します。
営業からエンジニアに転職を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
営業からエンジニアになるのは可能?
結論から言うと、営業からエンジニアに転職することは可能です。
しかし、全く知識がない状態で転職をするのは難しいと言えるでしょう。
例えば、エンジニアは、技術やプログラミングの知識が必要不可欠です。また、アルゴリズムやデータベースの知識も同様に身に付ける必要があります。
こういった知識が何もない状態だと、仮に転職ができたとしても仕事をしながら一から勉強をする必要があるため苦しむ可能性が高いです。
営業からエンジニアに転職することは可能ですが、個人のスキルや知識によっては、努力が必要な職になるでしょう。
エンジニアに必要なスキルは?
では、具体的にどういったスキルや知識を身に付ける必要があるのでしょうか。
ここからは、営業からエンジニアへの転職を目指すためにぜひ勉強しておきたいスキルを紹介します。
①プログラミング言語の基礎知識
エンジニアにとって、プログラミング言語の基礎知識は最も重要になります。
プログラミング言語を理解することで、コンピュータに指示を与えることができ、ソフトウェアやアプリケーションを開発することができるのでエンジニアになるには欠かせません。
プログラミング言語には、数多くの種類がありますが、エンジニアが必要とされる主要なプログラミング言語には、Python、Java、C ++、JavaScript、Ruby、PHPなどがあります。
まずは、プログラミング言語やデータベース技術、ソフトウェア開発の基本的な知識、Webアプリケーションの開発などのスキルを勉強する必要があります。
通信でのオンラインコースや専門学校での学習方法もありますが、最近ではネットでも優秀な学習ツールがあるため自己学習も可能です。
まずはネットや本などを参考に、プログラミングの世界に触れてみましょう。
この時点で「面白くない」「分からないし退屈」と感じる場合は、向いていない可能性が高くミスマッチを起こす可能性があるため注意が必要です。
②アルゴリズムへの理解
アルゴリズムへの理解もエンジニアには非常に重要なスキルになります。
アルゴリズムとは、問題を解決するための手続きや計算方法のことでありプログラミングにおいて頻繁に使用されます。
アルゴリズムを最適化することで、プログラムの実行速度やメモリ使用量を改善することができます。
アルゴリズムの理解には、数学や論理思考力が必要とされるため、論理思考力を磨くためにも有効的な学習と言えるでしょう。
アルゴリズムは、プログラムの品質や性能を向上させるために欠かせないスキルのため、アルゴリズムへの理解を深めることで転職後もスムーズに学ぶことができます。
③データベースの基礎知識
データベースとは、データを管理するためのシステムのことです。
主に、アプリケーションやウェブサイトなどの開発において頻繁に使用されます。
基礎知識としては、データベースの種類や設計方法、SQL(Structured Query Language)などが挙げられます。
エンジニア業務では、データモデリングを用いたり、データの検索や更新、削除などに使用したりとデータベースを活用する場が多いため、ぜひとも基礎知識を身に付けるのをおすすめします。
④フレームワークの知識
フレームワークとは、アプリケーションやWebサイトの開発において、汎用的な機能やコードの骨組みを提供するソフトウェアのことです。
フレームワークを使用することで、効率的な開発が可能となります。
例えば、認証、セッション管理、データベース接続といったWebアプリケーションの開発に必要な機能を提供して開発の生産性を向上させます。
フレームワークを使用するためには、基本的な機能や使い方、設定方法などについての理解が必要なため、エンジニアになるには欠かせない知識となります。
営業職とエンジニア職の共通して求められる能力
一見、営業職とエンジニア職は関係のない業務だと感じるかもしれません。
営業はクライアントや顧客とのコミュニケーションが多い反面、エンジニア職はパソコンに向かって黙々と作業を行うイメージを持っている方も多いと思います。
しかし、エンジニア職も営業のような能力を求められることがあります。
ですので、営業職の経験やスキルが役に立つ場合もあるんです!
ここからは、営業職とエンジニア職の共通して求められる能力について解説します。
①コミュニケーション能力
営業職において、お客様とのコミュニケーションが極めて重要な役割を持っていることは誰しも納得できると思います。
しかし、エンジニア職においても、チーム内やクライアントとのコミュニケーションが重要となります。
確かに、営業職の方が商品やサービスを提案する際に、ニーズや課題を理解し的確に伝えることが求められますが、エンジニア職においてもチームメンバーと協力してプロジェクトを進めたり、クライアントの要望を理解してシステムを構築したりする必要があります。
そのため、エンジニアにもコミュニケーション能力が求められます。
コミュニケーション能力は、単に伝える力だけでなく相手の立場や気持ちを理解できることも重要なため、ビジネスにおいてコミュニケーション能力は必要不可欠なスキルと言えるでしょう。
②問題解決能力
営業職とエンジニア職に共通して問題解決能力が求められます。
営業職において、顧客のニーズや課題を的確に把握し、問題解決の提案を行う能力が求められます。
顧客が抱える課題を解決することで顧客満足度が高まるため、問題解決能力は大切な要素となります。
一方で、エンジニア職においても、問題解決能力は大切です。
エンジニア職では、システムやプログラムの開発において問題が発生した際には迅速に対応する必要があります。
問題が発生した原因を分析し、適切な修正を行うことで信頼できるエンジニアとして成長することができます。
そのため、問題解決能力が高い点は共通して強みとなります。
③ビジネスへの理解力
営業職では、顧客のニーズや市場動向を把握し、製品やサービスがどのようにビジネス価値を提供するかが求められるため当然ビジネスへの理解力は大切です。
一方で、エンジニア職でも開発する製品やサービスがどのようにビジネス目標に貢献するかを考えることができるためビジネスへの理解力が大切になっていきます。
技術的な問題解決に加えて、ビジネス戦略に基づいた開発を行う必要があるため、ビジネスに対する意識を高く持っている方は評価されるでしょう。
営業からエンジニアになって失敗しない人の特徴
①プログラミングに対する学習意欲がある
プログラミングは初めて学ぶ人にとっては敷居が高いと感じると思います。
しかし、元々学習意欲がある人は継続的な学習に取り組むことができるため、失敗しない可能性が高いです。
エンジニア業務は、日々新しい技術や情報を駆使して行われます。そのため、エンジニア業務に就いたとしても継続的な学習が必要となっていきます。
短期間での学習に焦点を置くのではなく、計画的かつ継続的に学習できるタイプは向いていると言えます。
②基礎的な知識やスキルを習得している
営業からエンジニアへの転職を失敗させないためには、基礎的な知識やスキルを習得してから就職することが重要です。
具体的には、プログラミング言語やアルゴリズム、データベース、フレームワークなど、エンジニア職に必要な技術的な知識やスキルを学習していることが求められます。
これにより、エンジニア職に必要な技術的な課題を理解しているため、解決する能力も必然的に身につけることができます。
③実践経験を積んでいる
営業からエンジニアに転職するために、できれば実際にプログラミングや開発に関わる経験を積める経験があると良いでしょう。
これにより、エンジニア職が未経験だとしても、現場で必要なスキルや知識を習得し、実践的な問題解決能力を身につけることができます。
また、実務経験を積むことで、プログラムの作成や開発プロセスの理解に加えて、チームでのコミュニケーションやプロジェクトマネジメントのスキルも身につけることができます。
そのため、エンジニア職に必要な能力を就職前に高めることができるため、未経験からのスタートでもアピール材料になるでしょう。
④コミュニケーション能力が高い
エンジニア職に就く場合も、コミュニケーション能力が高いことはメリットとなります。
エンジニア業務でいうコミュニケーション能力とは、自分の意見や考えを的確に伝える力や相手の意見や要望を受け止める力、適切な言葉遣いや表現力などが含まれます。
また、エンジニアは他の職種と比べて専門用語が多く、技術的な内容について誰にでもわかるように説明できる能力も必要です。
これらのスキルを持っている人は、プロジェクトの進捗状況や課題を円滑に共有できるためより効率的なプロジェクト遂行につなげることができます。
⑤問題解決能力が高い
営業からエンジニアに転職する際に失敗しないためには、問題解決能力が高いことが重要となります。
営業職とエンジニア職の共通して求められる能力でも解説したように、エンジニアは複雑な問題に対して論理的かつ創造的な思考を使って解決できる問題解決能力が大切です。
エンジニア業務を行うにあたって、プログラムで発生するエラーやバグの修正、システムの改善、新しい機能の開発など、様々な問題が出てきます。
そのため、問題解決能力だけでなく、論理的な思考力や分析力、創造性、忍耐力なども同時に身に付けておきましょう。
営業職からエンジニアに転職するメリット
営業職からエンジニアに転職するメリットは、以下の項目が挙げられます。
- 需要が高い職種であるため安定した就職先がある
- スキルや実力次第で収入やキャリアアップの幅が広がる
- 営業職とは異なるスキルや知識を身につけ、幅広い分野で活躍できる
- 技術が進歩する中で常に新しいことを学ぶことができる
など、スキルアップやキャリアアップへのメリットが大きいと言えます。
今の職業よりも給料を上げたい方やより専門性を高めたい方、手に職をつけたい方にとってもエンジニアへの転職がメリットになると言えます。
ただし再三になりますが、エンジニア職に転職する際は適切なスキルや知識、実務経験を身につけることが必要なため努力が求められることを覚えておきましょう。
AIを使ったエンジニア業務が注目されている
最近では、AIを使ったエンジニア業務が注目され、需要が高まっています。
例えば、 AIを活用することで手動で行っていた作業を自動化できたり、データ分析の精度の向上などが挙げられます。
ソフトウェアのコード生成を行うことで、開発効率を高めることができます。
また、 AIの高度な分析能力を利用して、商品の仕入れやデータ分析などの業務において、より高い精度での結果を得ることも可能です。
こういった開発を行うことによって、クライアントの人手不足の問題を解消できたり、繰り返し行う単純な作業や煩雑な作業を自動化することで人件費の削減に繋がります。
そのため、AIを開発できるエンジニアはますます顧客にとって需要が高まるでしょう。
現在、需要に対してAIを扱えるエンジニアが少ないことから、人手不足にあります。
よって未経験からのチャレンジがしやすく、営業からエンジニアを目指したい方にとっては狙い目と言えるでしょう。
初心者から目指せるAIエンジニア業務
いきなり未経験からAIエンジニアを目指すと言っても、専門的な用語が多すぎて何から手を付けたら良いのか分からないという方がほとんどだと思います。
初心者・未経験で営業からエンジニアになりたい方は、まずは初心者から目指せるAIエンジニアに就いてそこから専門性の高い業種にステップアップすることをおすすめします。
これから紹介する2つのポジションは、AIエンジニアの中でも比較的営業と関係性が深くクライアントワークが多い職になります。
そのため、営業のスキルをそのまま生かせることも多いため、まずは目指しておきたい業務です。
①データサイエンティスト
データサイエンティストは、大量のデータを収集・分析し、クライアントの問題解決に向けて提案を行っていく業務です。
プログラミングの基礎知識や統計学の知識が必要ですが、クライアントワークが主で営業からの転職で目指せる分野でもあります。
データサイエンティストからスキルを磨くと、データ収集や分析だけでなく、前処理やモデルの構築、結果の評価など多岐にわたる業務を担当することもあります。
専門的なスキルを勉強して身に付けられることから、将来的に高度なエンジニア業務を目指したい方はぜひとも就職を目指すことをおすすめします。
②BIエンジニア
BIエンジニアは、BIツールを使ってクライアントの問題解決への提案を行う業務です。
AIに携わっているコンサル業務のようなもので、営業出身者でもデータ分析やデータの可視化を通じて企業の課題解決や意思決定支援を行うことができます。
そのため、AIエンジニアの中でも比較的敷居が低いポジションと言えます。
しかし、BIツールを使用したレポーティング機能の設計や、データウェアハウスを用いた大量データの加工や集計処理の実装など専門的な要素も含まれるため専門的な学習は必要となってきます。
関連職で将来的に目指したいエンジニア業務
先ほど紹介した業務から、更に専門的なエンジニア業務を目指すことも可能です。
専門性が高く、高度なスキルを求められるため、初心者でいきなり目指すとなると敷居が高いですが、将来的に目指すのは現実的と言えるでしょう。
ここからは、紹介した関連職で将来的に目指せるエンジニア業務を2つ紹介します。
ぜひ、今後目指すポジションの参考にしてみてください。
①機械学習エンジニア
機械学習エンジニアは、機械学習を使ってシステムやアルゴリズムを実装する業種です。
データサイエンティストと比較して、機械学習エンジニアの方が高い開発スキルを要求されるため、データサイエンティストからのステップアップとして目指せます。
また、データサイエンスに関するスキルだけではなくアプリ開発やWeb開発スキルも必要になってくるため、機械学習エンジニアを目指すのであれば更に高い学習意欲を持って取り組むことが大切です。
データサイエンティストとしての経験だけでなく、KaggleやAtcoder等の競技プログラミングコンテストに出て客観的に評価できる実績を積み重ねるのをおすすめします。
②データエンジニア
データエンジニアは、企業内の大量のデータを収集や処理を行い、クラウドサービスに格納する業種です。
また、処理されたデータが機械学習やビジネスインテリジェンスに使用できるように、データパイプラインを構築する業務も行います。
データエンジニアなくては、データサイエンティストやBIエンジニアの活躍が難しいため、データエンジニアは需要が高くどこの企業も欲しがっているポジションでもあります。
そのため、更にキャリアをステップアップさせて一流企業を目指したいのであれば、ぜひとも狙いたい業種になります。
プログラミング言語の学習はもちろん、データベースやクラウド基盤の知識が必要になるため学習を進めるのをおすすめします。
エスタイルでは未経験からAIエンジニアに転職可能!
未経験採用を行っている企業が少ないAIエンジニアですが、エスタイルは未経験でも積極的に採用を行っています!
現在募集しているポジションはデータサイエンティストとBIエンジニアになります。
どちらも未経験からの活躍が可能なため、営業からエンジニアを目指したい方にとってはぜひチャレンジしていただきたいです!
エスタイルは未経験でも急成長できる環境が整えられています!
AIエンジニアに興味を持っていただけたら、ぜひご応募お待ちしております!