機械学習やデータサイエンティストの学習に取り組んでいる方であれば、一度は参加したいデータ分析・機械学習のコンペティション。
コンペでは、初心者から上級者まで数多くのAIエンジニアが参加しているため、自分の今の実力をチェックするためにもぜひ積極的にチャレンジするのをおすすめします。
この記事では、データ分析・機械学習のコンペを14選ご紹介します。
初心者でも気軽に参加できるコンペもあるため、独学で学んだスキルを実践してみたい方はぜひチェックしてみてくださいね!
抑えておきたい世界で有名なデータ分析・機械学習コンペ
まずは、データ分析・機械学習コンペに参加するのであれば抑えておきたいコンペを2選ご紹介します。
どちらも世界中のユーザーが参加できる大規模なコンペなので、初心者はもちろん国内のコンペに物足りなくなった上級者も満足すること間違いなしです。
①Kaggle
KaggleはAIプラットフォームの中でも最大規模のコンペが開催されています。
この記事に辿り着いた方であれば、知っている方がほとんどではないでしょうか。
世界中のエンジニアが参加しているため、世界の凄腕エンジニアの技術を体感することができます。
一見、ハードルが高そうですが、無料で参加できるので初心者も気軽に参加することができます。
上位入賞者のコードも見れるので、自分で参考にしながら実際にコードを書いてみたり、応用してみたりと学習することができます!
また、他のデータサイエンティストと交流ができるので、分からないことや躓いていることを質問することも可能。
コンペ以外にも機能が充実しており活気があるため、初心者が必ず抑えておきたいコンペです!
②Analytics Vidhya
Analytics Vidhyaは、インドのデータサイエンティストのためのコミュニティサイトです。
100万人以上が参加している大手コンペサイトで、こちらも世界中で活気があると言えるでしょう。
賞金が出る一般的なコンペはもちろん、練習問題もあるので初心者にもおすすめです。
また、上位入賞者にはオファーもあるので、転職を目標にしている方やAIを使った職種で活躍したいと考えている方は積極的にチャレンジしてみると良いですね!
日本の企業が運営しているデータ分析・機械学習コンペ
先に紹介したコンペは世界中から参加できるということもあり、対応言語は英語となっています。
そのため、英語が苦手な方であればなんとなくハードルが高いと感じる方もいるのではないでしょうか。
ここからは、そんな方たちでも安心して参加できる、日本の企業が運営しているデータ分析・機械学習コンペを7選ご紹介します!
日本では最近オープンしたサービスが多いため、KaggleやAnalytics Vidhyaと比較すると会員数が少ないです。
しかし、その分ライバルが少なく初心者でもチャレンジしやすいので、応募へのハードルは比較的低いと言えます。
まずは、日本のデータ分析・機械学習コンペで腕試しをするのも良いですね!
①SIGNATE
SIGNATEは、2018年4月に開始したサービスです。
株式会社SUBARUや三菱UFJフィナンシャル・グループ、経済産業省といった、大手企業や自治体、国が主催となってデータ分析に関するコンペが行われております。
知名度のある主催者ということもあり、SIGNATEでの実績は面接でアピールしやすいのはメリットと言えます。
従来の賞金付きコンペだけでなく、練習問題にチャレンジできたり過去のコンペに参加できたりとコンペ内容も充実しているのが特徴です。
初心者で「まだコンペの参加は早いかも…」という方は、練習問題から入ってみるのがおすすめです!
②PHMC データチャレンジコンテスト
株式会社電通国際情報サービスが運営しているコンペです。
毎年春から秋頃のいずれかで行われているため、別のコンペでの経験や勉強した成果をチェックするのにもおすすめです。
日本の製造業の活発化を目的としたコンペなので、データサイエンティストなどAIを使った職種への転職を目指している方と相性が良いでしょう。
また、数値解析ソフトウェアとして有名なMatlabを使うことができるのもポイントです。
Matlabを勉強したい方もぜひチャレンジしてみましょう!
③Nishika
Nishikaは株式会社Nishikaが運営しているサイトです。
2019年にオープンしたこともあって、まだ参加者が少ないため積極的に上位を狙いやすいと言えます。
新しいサイトではありますが、過去には防衛装備庁や丸紅株式会社なども主催しており実績作りとしても有効的でしょう。
また、コンペだけでなくAI・データ分析領域に特化した正社員求人・業務委託案件の掲載や副業募集も行っているため、転職を目指している方にもおすすめのサイトです!
④Marketing Analysis Contest
野村総合研究所が運営しているサイトです。
1年に1回コンペが開催されており、主にマーケティング分析を競い合う内容となっています。
AIを使ったコンサルタント業務である、データサイエンティストやBIエンジニアを目指している方はぜひチャレンジしたいコンペです。
現在2009年から2021年の受賞者のプレゼンデータ資料もチェックできるので、知識のインプットとしてもチェックしてみてください!
⑤bitgrit
2017年にオープンしたデータ分析コンペサイトです。
コンペへの参加はもちろん、最新の情報がチェックできるブログでの発信や、イベントも積極的に行われております。
また、求人募集も掲載されているので、こちらもNishika同様に転職を目指す方にはおすすめです!
⑥ProbSpace
ProbSpaceはデータ分析に関する交流ができるプラットフォームサービスです。
コンペだけでなく、データ分析に関するトピック投稿やコメントができるため、独学で勉強している方の交流の場としても有効的です。
全て日本語なので、英語が苦手な方でも情報交換しやすいのが嬉しいですね!
コンペ後には、トピック投稿で上位入賞者が実装紹介をしてくれることもあるので初心者の方は参考にしたり積極的に質問してみると良いでしょう。
⑦ぐるぐる:atmaCup
atma株式会社が運営しているオンサイトデータコンペです。
このコンペの特徴は、リアルタイムでコンペを行うところです!
現在は、新型コロナウイルスの影響のためオンラインで行われていますが、参加者が会場に集まって準備されたデータをテーマに沿って分析・予測を行って制度を競い合います。
一斉にスタートすることから、締め切りが長いコンペよりも参加者のスキルが問われるため、ある程度実績を残すことができた中級者以上におすすめです。
実際に顔を合わせてコンペを行うため、コンペ終了後には上位のユーザーに直接質問することができるのもポイントです!
世界の企業が運営しているデータ分析・機械学習コンペ
世界のユーザーと腕を競いたいのであれば、世界の企業が運営しているデータ分析・機械学習コンペに参加してみましょう!
日常会話レベルの英語ができることが必須ですが、最先端の技術に触れることができるのでより腕を磨きたいのであればチャレンジしてみてくださいね!
ここからは、世界の企業が運営しているデータ分析・機械学習コンペを5選ご紹介します。
①AIcrowd
AIcrowdはスイスの分析コンペサイトです。
世界でも活気があるサイトで、コンペだけでなくコミュニティサイトも設立されています。
MicrosoftやSONY、SpotifyにAmazonなど世界規模で有名な企業がホストになっており、企業の中でも注目されていると言えるでしょう。
初心者やコーダー向けのAIを使ったパズルや練習問題もあるため、初心者の方もお試しで登録するのも良いですね!
②DrivenData
DrivenDataはアメリカのデータサイエンスコンペです。
森林バイオマスの推定や有害なバクテリアの検出、デング熱の患者の予測など環境問題や社会問題に対しての課題が多いのが特徴です。
AIを使って社会貢献をしたいと考えている方は、こちらで実績を作ると転職に有利に働くでしょう。
③DCASE CHALLENGE
DCASE CHALLENGEは、音響認識分野に特化したコンペです。
2023年のコンペでは、AIを使った音声検索や音声合成、異常音の検知技術といった音声の精度を競い合います。
海外のコンペですが、日立製作所やソニー、NTTなど日本の企業も積極的に参加しており日本でも有名なコンペであることが伺えます。
また、技術文の提出が必要なので他のコンペと比較すると中級者〜上級者向けになります。
④InnoCentive
InnoCentiveはイギリスのコンペサイトです。
こちらも、DrivenDataと同様に環境問題や社会問題に対しての課題が多いです。
例えば、水産養殖業の活性化や送配電ネットワークの不正接続の解決策といった問題をコンペの課題にしています。
サイトがコンペのみのシンプルな作りになっているため、とにかくコンペに取り組みたい方におすすめです。
⑤Tianchi
Tianchiは中国のコンペサイトです。
海外の多くの企業や政府との連携をしており、世界でもおよそ20万のユーザーが登録している規模が大きいサイトになります。
コンペだけでなく、イベントやウェブセミナーも活発に行われているので世界の最新の情報をインプットしたい方はぜひ登録してみましょう!
初心者におすすめなのは「SIGNATE」
ここまで、日本や世界で開催されている14種類のコンペを紹介しました。
初心者の方であれば、まずはどこからチャレンジして良いのか迷ってしまうという方も多いのではないでしょうか。
コンペデビューをするのであれば、日本語対応していてユーザーがある程度参加しているSIGNATEがおすすめです。
SIGNATEは最大規模のKaggleと比較しても、簡単なコンペが多く初心者向けと言えます。
また、学生限定コンペや初心者限定コンペもあるため、初めて実践するという方もハードルが低いでしょう。
無料で参加できるのも嬉しいですね!
データ分析・機械学習のコンペに参加するメリット
データ分析・機械学習のコンペに参加したことがないからと言って、AIを使った業務に転職できないわけではありません。
しかし、データ分析・機械学習のコンペに参加することで多くのメリットがあります!
ここからは、データ分析・機械学習のコンペに参加するメリットを3つご紹介します。
①転職に有利に働く
1つ目は、転職に有利に働くことです。
未経験からAI業界への転職を目指すには、ある程度実力をアピールできると他のライバルに差を付けることができます。
もちろん、資格の取得や勉強といった独学も大切ですが、コンペに出て順位が出ることで実力が数値として現れます。
実際のところ、資格を取得して知識はあっても、実践に活かした経験があるかどうかで大きく変わっていきます。
そのため、実務経験がなくても好成績を残せばアピール材料になるでしょう。
②自分の実力が可視化される
2つ目は、現在の自分の実力が可視化されることです。
多くのコンペでは、コンペが終了して結果発表の際に自分が何位だったのかを知ることができます。
初心者の場合は、メダルどころか下から数える方が早い、下手したら最下位だったという経験もあるでしょう。
しかし、コンペの参加を重ねていくうちに、順位が上がったり上位に入賞できたりと実力が付いているのが結果で見れるのもコンペのメリットです。
自分のエンジニアとしての実力が定期的にチェックできるので、学習意欲も上がるでしょう!
③他のエンジニアと交流ができる
3つ目は、他のエンジニアと交流ができることです。
コンペサイトによっては、コミュニティスペースを搭載しているものもあり、エンジニアとの交流が可能になっています。
KaggleやTianchiでは世界中のエンジニアと交流ができるため、より最先端の技術に触れることができます。
英語に自信がない方や完全に初心者という方は、ProbSpaceで情報交換するのも良いでしょう。
特に、独学で機械学習を勉強している方にとっては、良い刺激となり新たな発見ができるのがメリットですね!
エスタイルでは実績があれば未経験でも転職が可能!
この記事では、日本や世界のデータ分析・機械学習のコンペをご紹介しました。
世界中に初心者から上級者まで楽しめるコンペが登場しているので、ぜひ気になるコンペサイトがあれば積極的にチャレンジしてみましょう。
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